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若林運送株式会社 ホームニュース一覧高さが足りない! ツルハシで掘るぞ!
2016.10.29
まだオート三輪が現役で活躍している時代。集団就職で山形から上京し、若林運送の門を叩いた入社50年以上のドライバーの伝説。
エンジンの始動方法も違い、寒い冬は車の中で練炭を燃やして暖を取る。今ではとても考えられない時代です。
ある日東京から岩手県宮古市まで平ボディで鉄骨を運ぶ仕事。舗装もされていないガタガタ道を、助手と二人で長距離運行の出発。東北に入った辺りでしょうか。トンネルに差し掛かりました。すると、どうも荷台に積んだ大きな鉄骨の先端が、トンネルの高さよりも高いことが判明。そこでレジェンドドライバーが取った行動は。。
「おい、ツルハシ持って来い! 地面掘るぞ!」
助手に指示を出し、なんと地面を掘り始めました。
今なら、迂回路を探すか、お客様にお断りして輸送を断念して持ち戻るかの選択をするでしょう。
しかし、当時は道路が整備されておらず、迂回路はありません。そこでドライバーはタイヤの空気を少し抜き、地面を掘り、全体の車高を下げ、無事トンネルをくぐって通過したのです。
お客様が「情熱」をもって作られた製品を、「情熱」で応える。我が社のレジェンドストーリーです。